住民の会を結成する

まず、住民の会を作り、名前をつけます。
「○○の環境を守る会」「△△マンション建設を考える会」など、単刀直入に、覚えやすくわかりやすいものがいいと思います。広い世代の人たちに受け入れられるためにも、ありきたりでいいのです。新製品の売り出しではないのですから、奇をてらったようなものは、避けたほうが無難です。
参加者は一般的には多いほど良いので、誰でもいつでも入ってこられるような、柔軟な体制にしておくことが大切です。

人数が多く、住民の結束度も高い場合は、それだけでずいぶん有利です。
世話人がオーバーワークにならないことと、業者の切り崩しにさえ気をつければ、運動は有利です。

では、参加できる住民が比較的少なく、意識もあまり高いとは思われない場合は、どうしたらいいでしょうか。
それでも、個別に口頭で苦情を言ったりするのとは違って、会を作って名前をつけ、その会の名前で、業者や行政に、要望書や陳情書を出していくことで、行政も業者も頭から無視はできなくなります。

この場合、中心になる人の負担はきわめて重いものになりますが、ひとつ、確実な法則があります。
それは、その地域の住民の意識が低ければ低いほど、逆に、住民運動が効果を上げはじめると、勝ち馬に乗りにくる人たちが増えてくるということです。身勝手と言えば身勝手と思われるかもしれませんが、「どうせ無理に決まっている」と思っていた岩がぐらぐら動きはじめると、はじめて「自分もやればできるかもしれない」「あんなにがんばっている人がいるのだから、自分も協力しよう」と思う人もたくさんいるのです。
こういう浮動票的な人たちが動き始めると、逆に、小泉政権誕生時のように、あっというまに大きな流れになり、圧倒的に不利だったはずの形勢が、業者側は油断しきっているだけに、一気に逆転することもあります。